『消えた宛名』は「紙袋の行方」シリーズ第9週の短編連載ミステリー。舞台は富山県高岡市。古道具屋で見つけた宛名を消された葉書。消された下に浮かぶ「秋山沙耶」の名と、兄の沈黙。差出人は旧友の三浦久美だった。届けられるはずだった言葉が消えた理由とは――。郵便と雨、そして「守るために奪った沈黙」が、兄妹と旧友の間に横たわっていた誤解を照らし出す。最後に葉書の裏から現れる水玉模様のスタンプは、第1週の伏線へとつながる。人間関係の微妙な陰影を描く連作ミステリー。
第9週 『消えた宛名』 第9週 『消えた宛名』第5話 ― 消えた宛名
兄が宛名を消した理由と旧友の想い。葉書の裏に残された水玉模様のスタンプが伏線をつなぐ。
第9週 『消えた宛名』 第9週 『消えた宛名』第4話 ― 古い配達記録
老配達員が証言する。「確かに届けた、宛名は秋山沙耶」。差出人は旧友・三浦久美だった。
第9週 『消えた宛名』 第9週 『消えた宛名』第3話 ― 兄の沈黙
宛名を消したのは兄だった。守るために奪った言葉。沈黙の裏に秘められた苦い動機とは。
第9週 『消えた宛名』 第9週 『消えた宛名』第2話 ― 消された記憶
高校時代、担任に呼ばれた「手紙が届いている」という一言。その後の記憶が消えている――なぜか。
第9週 『消えた宛名』 第9週 『消えた宛名』第1話 ― 雨の日の葉書
古道具屋で見つけた葉書。宛名だけが丁寧に消され、光に透かすと「秋山」の字が浮かぶように見えた。