第3週『宿帳の余白』

新潟・佐渡島の小さな民宿「さざ波荘」で手伝いをしている元OLの**村岡佳乃(むらおかよしの)**は、チェックアウト後の宿帳の余白に、奇妙な違和感を覚える。

ある部屋のページにだけ、連泊していたはずの客の「名前」が抜けていたのだ。
記入漏れではない。初日は書かれていたのに、二日目だけ名前が消えている──まるで、存在そのものが“消された”かのように

不穏な空白と、泊まり合わせた他の客の証言。
佳乃はやがて、“名前を書かないこと”に込められたある感情に気づく。

第3週『宿帳の余白』

第3週『宿帳の余白』 第5話 ― 書かないという選択 ―

名前を消したのは、赦すためでも、忘れるためでもない。それは、ふたりにとっての静かな“終わり方”だった。
第3週『宿帳の余白』

第3週『宿帳の余白』 第4話 ― 一行の違和感 ―

女将が語る“名前を消した宿泊客”の記憶。残さないという行為にこそ、強い感情が込められることがある。
第3週『宿帳の余白』

第3週『宿帳の余白』 第3話 ― 同じ景色を見ていた人 ―

忘れ物のメモに残されていたのは、「許し」を拒むような一行の言葉。ふたりが見ていた景色は、きっと同じではなかった──。
第3週『宿帳の余白』

第3週『宿帳の余白』 第2話 ― 書かれなかった名前 ―

深夜の廊下に響いた、ひとりごとのような謝罪の声。名前を“書かなかった”のではなく、“消した”可能性が浮かび上がる。
第3週『宿帳の余白』

第3週『宿帳の余白』 第1話 ― 宿帳の余白 ―

民宿の宿帳にだけ残された、不自然な“名前の空白”。それは単なる記入漏れではなく、誰かの感情が置き去りにされた痕跡だった──。